ごまかし続ける人生

いままで、いろんな事から逃げてきた。

仕事をしても、ミスを隠してやりすごしてきた。
しかし、それは一時凌ぎでしかない。

でも、ごまかし上手なオイラは、それでもうまく逃げてきた。
そりゃ、犯罪をしたわけではない。
でも、仕事のミスを上手く隠し、それなりに認められても、だんだん居心地が悪くなる。

それにも耐えられなくなると、適当な嘘をついて仕事を辞めた。

職場の人は驚いたよ。
「なんで急に?」

辞める理由なんてホントは何でもいいのだろう。
だって、辞めるのだから。

でも、「家族が病気になりまして・・・」などと嘘をつく。

本当は嘘の業績・・・いや、プラスの嘘はついてないな。
その逆で、自分のミスを隠し続けるのがきつくなった。

社内ではミスをしないので、それなりに「デキル」扱いをされた。
そして、惜しまれつつも退社。

でも、辞めてからは会社には近寄りもしない。
円満退社なので、本当ならビクビクする必要もないのに、辞めてから何かと発覚してるのではないか?とか考えると近づきたくも無い。

だから、後々の人脈としても残ってこない。

そして、いくつかの会社を渡り歩いた。
どこでも同じような評価、そこそこ「デキル」。

そんなこんなで、現在フリーとなった。
フリーというのは個人事業という意味だ。

そして、フリーになって思い知らされた事がある。

ごまかしが通用しない。

うまく責任を回避しようにも、責任は自分が背負わねばならない。
だって、自分しかいないのだから。

そうして、いくつかの仕事をこなしているうちに怖くなってきた。
新しい仕事を請けるのも怖い。

こうなると個人事業としては終わっている。

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